運動
ダイエットにおける運動とは
前項の「食事を改善しよう」で、運動によるエネルギー消費は
予想以上に少ないと書きましたが、ダイエットにおいて運動することは無意味ではありません。
これは食べすぎにより過剰に摂取してしまったカロリーを運動で消費することが困難であると
いうことです。
つまり、食べすぎを運動でカバーしようとするダイエット方法ではいつまで経っても
効果が出ないということです。
運動は食事の改善と組み合わせて行うと非常に効果的ですので、これからダイエットを始める方は、
まずは運動の前に食事の見直しを行うことをお勧めします。
2種類の運動
運動には大きくけて無酸素運動と有酸素運動の2種類があります。
無酸素運動
「ダンベル運動」、「腹筋」、「腕立て伏せ」などのような、一般的に筋肉トレーニングと呼ばれる
ような運動のことです。筋肉の酸素が不足する程の負荷を与える運動です。
有酸素運動
「ウォーキング」、「水泳」などのように長時間継続的に行う運動のことです。
小さな力を継続的に使い、絶えず筋肉に酸素を取り込みながら行います。
無酸素運動
無酸素運動の目的は”筋力を鍛える”ことです。正確には、筋肉を鍛えることによって
基礎代謝によるエネルギー消費を増やすことです(基礎代謝とダイエット)。
無酸素運動とは体脂肪を燃焼させるのではなく、太りにくい体を作るための運動であるということです。
重要なのは継続して行うことです。筋肉はトレーニングをサボるとその筋肉を付けたペースで衰えていくと言われている
ので一時的に行っても意味がありません。例えば、1週間のトレーニングで付けた筋肉はトレーニングをやめると1週間で
元に戻ってしまうのです。
また、筋力が増えてきたら筋肉に与える負荷を増やさなければ効果が薄くなってきてしまいます。
女性の方なんかは筋肉を付けるというと抵抗があるかもしれません
が、簡単には筋肉ムキムキにはなりませんので大丈夫です。
有酸素運動
有酸素運動の目的は”体脂肪を燃焼させる”ことです。有酸素運動中は体内に蓄えられた体脂肪を
酸素が分解し、エネルギーとして消費するのでダイエットには非常に有効な運動であると言えます。
ただし、体脂肪が燃焼し始めるのは運動開始から15分〜20分以降です。有酸素運動では
いきなり体脂肪が分解される訳ではなく、まず最初に血液中の糖質がエネルギーとして消費されます。
そして、このエネルギーを消費し尽くしてしまい体がエネルギー不足の状態になると体脂肪が分解され
エネルギーとして消費され始めるのですが、それまでの時間が15分〜20分であると言われています。
つまり、ダイエット効果があるのはそれ以降の時間帯です。それ以前に運動をやめてしまった場合、全く無意味とは
言いませんが(歩いた分のカロリー自体は消費しているので)注意が必要です。